まれびとの家

house for marebito

名称

まれびとの家(2019)

概要

本作『まれびとの家』は、①限界集落化と②林業の衰退という2つの社会課題に挑んだプロジェクトである。敷地である富山県南砺市利賀村も、面積の約97%が森林に覆わた人口約600人の村であり、これらの課題に直面する地域である。この地域で林業が成り立たないのは、伐っても売れないことにある。その理由は都市流通から大きく外れている事と、その材の規格である。「大径木」や「根曲がり材」は流通規格に乗らず、既存の流通に載せたとしても利幅が少ない。こういった課題に対して私達が提案するのは、非規格材を歩留まり良く加工し建築化することである。まず、高性能で安価なデジタルファブリケーション機器を導入することから始め、次に非規格材を有効に利用する方法として、丸太を「だら挽き」した板材による構法を考案した。移動性も考えて貫材を1Mに梁材を3Mに設定し、貫と梁は約1000以上のデジタル加工された仕口と込栓で固まる。これらの仕組みによって、木材調達から加工建設まで半径10KM圏内で完結することに成功した。最終的にできあがったのは、関係人口を増やす事を目的にした「まれに訪れることのできる」家である。この地域に世界遺産として残る「合掌造り」は、地域住民の手によって持続可能な生態系の中でつくられていた。そんな相互扶助の仕組みを再起すべく、デジタル加工技術という現代の技術を用いて、現代の合掌造りを提案することを試みた。

場所

富山県南砺市利賀村大勘場443

設計

VUILD株式会社

施工

VUILD株式会社、関弘幸、中島志伸、林敬庸、中嶋智之、河野竜太、小島一隆

構造設計

yasuhirokaneda STRUCTURE

環境

DE.Lab

金物

株式会社ヒラミヤ